2012/01/26

アダプター

絶対に必要なんだけど、あまり注目を注がれていない自転車パーツの一つと言ったらブレーキアダプターだと思います。どこか野暮ったいデザインで、色も黒のみというのが純正のほとんどですが、これ↓はどうですか?


ウィスラーに滞在していた時からサポートしてもらっているNorth Shore Billet製のブレーキアダプターです。日本ではあまり馴染みが無いかもしれませんが、リプレーサブルリアエンドを削り出しで古くから作っているメーカーです。クロマグのカナダメイドフレームのリアエンドやステム、シートQR等の切削パーツも全てここで作られています。色、サイズともに豊富で、ドレスアップだけでなく強度アップでウェイトダウン!僕のバイク(クロマグ2台)にも付けています。

2012/01/24

心技体

ちょっとした工夫でレベルアップできるかもしれないポイントをいくつかご紹介。タイトルに心技体とありますが、心はメンタル、技はハード面、体はソフト面という事で。納得できればラッキー、出来なければ無駄に長い文となります(笑

  1. ブレーキレバーの位置は内側へ(ハード面)
  2. スタンディングで走る時はかかとを下げる(ソフト面)
  3. 滑るものは滑るという心構え(メンタル)
では解説していきます。

(1)について。今、このブログを読んでくれている方は恐らく机の前に座っている事だと思います。では、次の事を頭に入れて椅子から立ち上がり、そして座ってみてください。両手を肩幅より広めに机に付いて立ち上がる、同じく手を付いて椅子に座る、そしてどちらも手首の向きを机から手を離す前に確認する、これだけです。手首の向きはいかがでしたか?足で言う内股状態に手首が向いた方が多いかと思います。要はハンドルバーを握る手が1枚目の写真のように内向きになれば良いという事です。手首が内向きになると自然と肘が外向き(肘が張る)になりますよね。逆に手の力を抜いて、肘を張ると自然と手首が内向きになるはずです。では、なぜこれが重要なのか?


冒頭の立ち上がる/座る動作、これは日常生活で誰もが行う基本動作ですが、この基本動作と言うのは肉体的に負担が一番少ないから身体に染み付き基本となり得るのだと思います。これを作用反作用の話に置き換えます。机を押して身体を持ち上げるのは、腕で机(ハンドル)を床(地面)に押し付ける事と同じで、自転車で言う「プッシュ」です。逆に机を手で支えて椅子に座るのは、机(ハンドル)を床(地面)が押しているからその衝撃を腕で緩和する事と同じで、これは「プル」になります(「プル」は衝撃緩和だけでなく前輪を引き上げる動作も含まれますが)。このように身体が一番自然な動作を実現させてあげる位置にあるのがバイクセッティングの理想です。まずこれが理由1です。

「ワイドバーにして左右の手の間隔が広まったから手首の向きは真っ直ぐ(進行方向に対して)になるのでは?」という方もいるかもしれません。左右の手の間隔、手首と上半身の距離を変えずに手首を真っ直ぐに向けると肘が落ち、脇が閉まり、内側を向けると肘が張り、脇が開きます。要はバイバイや床拭きの動作です。では手の付く幅を固定して、A.脇を締めて腕立て、B.肘を張って腕立て、をしてみてください。どちらが楽でしょうか?Bのほうが楽だったかと思います。Aは二の腕のシェイプアップに有効なのですが、これは裏を返すとそれだけキツい動作になります。これをMTBに乗っている間に頻繁に行うと腕が疲れてしまいます。頻繁に行う動作ほど筋肉に無理をさせないようにするとライドに余裕が生まれます。これが理由2となります。

バイクの真ん中に乗るのが基本と言われていますが、この基本を実現するには路面の凹凸に合わせて腕を押し引きして上半身を必要以上に動かさない事が必要です。いかに筋肉への負担が少なく、無理の無い動作をするか。これを実現するには「肘が張られ、手が内側へ向く」、イメージ的にはハンドル、腕、上半身を結んだ形が横につぶれた楕円になれば良いという事がお分かり頂けますか?「肘を張る」と書くと不自然に肘を突っ張ってしまう人が出てしまうかもしれませんが、故意に張るのと、位置的関係から自然と張られるのでは全く違うという事に注意してください。冒頭では故意に肘を張った時の手首の位置の確認をしています。なかなか「自然に」という表現も個人での受け取り方が異なるので難しいのですが...。

レバー操作は人差し指のみ、僕はグリップの端の方(手の平が外側の赤リングに乗っかる)を握っています

少し追記。試しにサムヒルやアサートンの動画を見てみました。彼らのブレーキレバーも内側に配置されています。手首の角度はやや真っ直ぐですが、しっかり内側向いてました。向きの多少は個人差はありますね。

(2)これは特にハードテール乗りに有効かと思います。役に立つのはハードテールバイクが苦手とする、木の根や石等の凹凸の多い路面をスタンディングで走る状況です。全く同じと言わないまでも、リアサスペンションの動作を足首で行うわけです。人間の身体はサスペンション以上に可動範囲も広く、衝撃吸収性に優れていると言われますが、半分本当で半分嘘だと僕は思っています。可動範囲は確かに広いですね。では、近年のDHレースでハードテールバイクを見かけますか?好きで走る人もいますが、トップレースにもなると表彰台に立つ事など不可能です。ハードテールライダーとして知られる僕がこのような事をいうのも何なのですが、周知の事実です(ハードテールの良さは他にいっぱいあるので!)。やはり人間の足を持ってしてまでも実現できない動作が1kgに満たないショックユニットは出来てしまうんです。それに少しでも近づいてやろうという意地を助けるのがこの「かかとを落とす」事です。ペダルに載せる足を水平にすると、路面の突き上げをまともに受け、身体の位置が上がり、不安定になります。例えば突き上げが連続する状況(根っこのセクション等)では、一度身体の位置が上方へ動くと、しっかりとバイクを押さえつける事が出来なくなってしまいます。そうなると衝撃でバウンドし前方へ投げ出されて転倒、なんて事もあり得るのです。もちろん、足首はショックユニットほど速くは動かせないですが、このような状況でかかとを落として無理に踏ん張らない事によって、路面の突き上げがうまくいけば足首の動きのみで吸収しきれるかもしれないのです。シッティングしながら漕いでいて、ちょっとした段差がある場合、お尻をサドルからほんの少しだけ浮かせて上半身への衝撃を逃がす事をよくやる方はイメージしやすいかと思います。さらに掘り下げた解説を。バイクが受けた衝撃はサスペンションの有無に関わらず身体で吸収するのが基本です。そしてこの際に重要となってくるのが頭の位置を変えない事です。これは地面と頭の高さを出来るだけ変えない、そしてその為に手足を駆使するという事です。これが本当かどうかはDHのトップレーサーとBMXライダーの走りを動画で見てみてください。前者は前後200mmストローク、後者はゼロですが、両者とも、身体をこれでもかと言う程動かします。頭の位置にも注目してくださいね。全くぶれずに絶えず同じ位置にあるはずです。

(3)さて、1でバイクのセットアップを、2で乗り方を解説しました。バイクの値段や構成パーツのグレードに関わらず、これだけで乗りやすくなったと思います(そう信じています)。では最後にメンタル面の説明です。関東には雪が降りました。スノーライドをする方もいるかと思いますが、どのみちしばらくはトレイルはウェットでしょう。走るトレイルに根っこや轍があって、濡れると走るのが怖いんだよなーという方がいるのでは?もう大丈夫!心配無用です!とは言い切れませんが、少しばかりのアドバイスを。高級パーツをふんだんに使い値段も新車に迫る程のフルスペックバイクと10万円前後の入門バイク、どちらも残念ながら滑るものは滑ります。例えどんなにグリップ力の高いタイヤを履いたとしてもです。ここで、滑る=「怖い」ではなく、滑る=「それは当然、なら対応する動作を行おう」、と考えを変えるだけで怖かったものも怖くなくなるはずです。この動作も色々あるのですが、いくつか状況に分けて説明を。
  • 斜めに走った木の根:加重すれば当然タイヤは滑る→抜重する、木の根の真ん中ではなく両端のどちらかを通る。
  • キャンバー:一番低い部分が滑らず安心だけど障害物が多い、あるいは走れない→タイヤが地面に対して垂直であれば左右には滑らない事を頭に入れ、バームのように走れないだろうか?
  • 轍、深くて幅の広い溝:タイヤは常に地面に対して垂直。真っ直ぐよりクネクネと走った方が安定する事も。

多少タイヤが左右へ滑ったとしても、前方へのモーメントがあれば細かいバイクのステアリング修正で通り抜けれる所がほとんどです。逆に低速になればなるほど滑りやすいということも覚えておいてください。誰でも恐怖が先行するので、くれぐれも無理はなさらずに。トレイルにも良くはありませんから。
このように様々な路面を様々なコンディションで走る事で経験になります。この経験が多く、そしてそれぞれのシチュエーションでどの動作を行えば良いかが分かっているライダーがいわゆる「上級者」という事になります。

好みの問題もあるかもしれませんが、セッティングは減るものではないので試してみては?これを書いている間に埼玉は雪が降り始めました。スノーライド、してこようかな。

2012/01/22

バイシクルクラブ2月号

去年の秋に辻さん海上さんと行ったオレゴンのロードトリップの模様がバイシクルクラブ2月号に6ページに渡って掲載されています。旅の様子はもちろんの事、僕のバイク紹介もカッコいい写真と共に載せられていますので、是非本屋さんへ駆け込んでゲットしてくださいね!僕も先ほど読み終えました。


2012/01/21

クロマグミーティング ビデオ

だいぶ時間が空いてしまいましたが、去年のクリスマスに行われたクロマグミーティング イン 神戸のビデオが出来ました。クロマグジャパンオキドキライフスタイルの沖さん、参加された皆さん、そして神戸ローカルの皆さん、素敵な時間をどうもありがとうございました!



2012/01/20

ニューデザイン *要スクロール






















ブログのデザインを一新してみました。昨日から色々と細かい調整を加え、ようやく何とか納得のいくものになりましたが、いかがでしょうか?ちなみにこの写真は遭難の真っ最中に撮られたものです。

2012/01/19

Groovin オンラインムービー公開

去年の夏にカナダでロードトリップした時のムービー「Groovin」がオンラインで公開されました。撮影場所はウィスラー、ロスランド、ネルソン、カムループスです。見てるとカナダが恋しくなりますね〜。マミ犬さん、Yossy-Tさん、ダイキさんにお世話になりました。去年の試写会に来られなかった方は是非ご覧ください!



photo by Yuriさん

丹沢スノーライド

創業210年以上も続く老舗蒲焼き屋『國よし』の18代目にガイドされ、丹沢方面でライドしてきました。参加メンバーはチーム3UPの店長とトレイルライド班の4人の計6人。海岸線を眺めていたと思ったら、山が幾重にも重なり「海はどこいった?」と思う程の山中にいました。面白い地形です。最初からペースの速い舗装路のトラバースの次に10%程の舗装上りを1時間程走り、いつしか路面はタイヤが隠れる程の雪になりました。スノーライド(しかも上り)をたっぷり楽しんだ後に小休憩を挟み、シングルトラックへ。ここから山頂まで積雪のため、押上げが結構大変でした。しかし新雪は驚く程グリップするので、想像以上に乗って上れました。稜線に出て、いつもより近い富士山を眺めながら、最後の押上げ。雪が溶けて土がぬかるんでいて、皆苦戦を強いられましたが、無事登頂。1200mです。



どんなに跡を残しても何も言われないスノーライドって
MTBerにとってなんだかズルくて羨ましいです


雪でSPDはフラペに変身?


まだまだ稜線は遥か遠くにあります



右下の岩は故意に載せられたのでしょうか?


ようやく稜線にでました。壮大な景色!


今日のクロマグ達


全員集合

と、写真はここまでです。残りは撮るのを忘れてライドに夢中になっていました。山頂からの最初の区間はタイトなコーナーが続きます。もちろん路面は全部雪で真っ白。大きな岩の間をすり抜けながらのコーナーはとてもスリリングでした。よけて通らざるを得ない程の大きな石も埋まっているのですが、こちらも真っ白なので判断が一歩でも遅れると激突です。次は深めのバンクのついたコーナーが現れます。いかに滑らかに、そして高くまで上れるか。それを目指して右へ左へクネクネとバイクを操ります。一度林道へ出た後、後半のシングルトラックへ。さっきのスムースな路面はどこへやら、こちらは木の根だらけのトレイルでした。路面がゆるく、木の根も濡れているのでブレーキに細心の注意を払い、ラインを読んでいきます。全く適当に走れない難しさが最高に楽しく、緊張感が絶えないものでした。再び林道に出て、スタート地点へ戻ってこの日は終了。超ドライなコースを走ったのが数日前とは思えない程のコンディションの変化でしたが、スノーライドはいつでも最高です。トレイルの楽しさ、難しさ、アプローチのしんどさ、景色のどれをとっても最高でした。ということで僕のご機嫌トレイルランキング(日本編)第1位に認定させて頂きます。案内して頂いた18代目、どうもありがとうございました!一緒に走られた皆さんもお疲れさまでした!

2012/01/17

HighRoller2 インプレ2回目

先週末に行われたモンキースタジオで走った時のインプレを紹介します。天候は相変わらずのドライ。関東は1ヶ月近く雨が降ってないそうですね。すっかり雨と言うものを忘れかけている今日この頃です。まずはコーナー(バーム)の種類から。
  1. しっかり固められ、全体重を預けられるもの
  2. しっかり固められてはいるが、表面には締まっていない土が載っているもの
  3. 表面が削れた地表で、ブレーキロックで強制的に方向転換を強いられるもの
の3種類。それぞれの印象は、
(1)遠心力が強くかかっていてもバイクをバームに対して垂直に当てていれば大きくスライドする気配はなく、しっかり路面に食い付いていました。内輪差があるので正確には僅かにスライドしているのですが、食い付き量の方が多いため、滑っている、という感覚ではなく、むしろ前輪の軌跡をしっかりとトレースしている、といった印象を受けました。
(2)締まっていない土の上ではどんなタイヤでもスライドしますが、ノブが高く、横方向に飛び出ている為、いきなりすっぽ抜けて怖い思いをするという事はありませんでした。
(3)食い付きが良いのでやや強引に腰あたりからねじ込んで後輪のスライド量を調節する必要がありました。いわゆるショートトラック向けのセミスリックタイヤが必要以上にスライドしてしまい、コーナー出口で向きたい方向以上に内向きになってしまう(オーバーステア)のが見受けられましたがHighRoller2ではややアンダーステア気味からちょうど真ん中に方向転換が出来、非常に素直なコーナー性能が確認できました(ブレーキや身体の使い方加減に依る)。

次は直線区間での加減速についてです。このコースの直線区間はどこも土が固く締まっていて、
  1. スタート直後のフラットな締まった路面(加速)
  2. コーナー直前のフラットな締まった路面(減速)
の2種類でした。
(1)スタート直後に強めで雑に踏んでいってもしっかりと食い付いていました。一漕ぎ一漕ぎが確実に推進力に変換されているといった感じです。横長のセンターノブが路面に刺さり、かつ台形形状が路面との摩擦抵抗によって後方に引っ張られても接触面を保持しているのでスリップアウトすることが無いのだと思います。表現が分かりにくいかもしれないので動画で確認してください。


(2)タイヤをロックさせる手前でのブレーキングではとても素早く減速を終える事が出来ました。これも横長のノブが路面に食い付いている証拠でしょう。ブレーキング動作に遅れが出る(路面に食い付かない)とオーバースピードでコーナーに進入する事になり、コーナー途中での無理な減速や狙ったラインに入れず、タイムアップは望めません。何より気持ちよく曲がれません。

今回は基本的なコーナーと加減速での評価となりました。同じ内容でもコンディションが異なる場合はまたその都度アップしていきます。

2012/01/16

モンキースタジオライブ

高田馬場にあるお店、ワークショップモンキーさん主催のイベントにお邪魔してきました。参加人数は50人を越え、和気あいあいとした雰囲気でした。コース前半はバームやコブを並べて気持ちいいフローが体感でき、後半は木の根やタイトなコーナーと、テクニックを要求されるコース内容でした。参加人数が多く、新しいラインが常に出来ていくので、その都度ラインを変えなければならず、かなり手こずりました。そんな中、モンキー兄弟やたくさん走り込んでいるローカルライダー達はスムースに走っていました。午前中のタイムトライアルでは、とにかく漕げる事は全部漕ぐ、後輪はどこを通ろうが気にしないという戦法で挑んでみました。といっても、僕にはこれくらいの戦法しかありませんが。若干フライング気味でスタートしてしまいましたが、モンキー弟のヒロ君にわずかに及ばず2位で午前中は終了。タイム計測もボランティアの方々が目測で計ってくださるので、あくまで参考タイムです。この方法だと順位を気にするよりもどれだけ納得する走りが出来たかという、他人よりも自分自身との比較が出来るので僕は好きですね。








6連コブにて落ち葉目くらましセクションも追加









お昼のBBQはお腹いっぱいになるほど頂きました。僕の座ったテーブルでは、焼きそばを皆で焼かずにつまみ食いした結果、野菜が多く残ると言う惨事に。周りのテーブルでは肉とそばをきちんと残しておいしそうな焼きそばを食べていました。これも今後の課題にさせて頂きます。


試走を何本かした後、午後の部スタートです。ライン取りは良かったと思うのですが走行中に何度もSPDが外れて思うように走れませんでした。もっと早くにクリートを交換しておけば良かったと後悔。結局、午前と午後の部の中で最速タイムを出したヒロ君が優勝、僕が2位を頂きました。数分に渡るレースだと不得意なセクションも得意なセクションで補う事が出来ますが、このイベントのような30秒前後で終ってしまうレースでは全ての区間でベストが出せないと優勝は難しいようです。いかにミス無く走るかということになりますが、これはテクニック以上に集中力が鍛えられますね。怪我も無く、たらふく食べて走って楽しんだイベントとなりました。ワークショップモンキーを始め、本イベントに協力してくださった皆さん、どうもありがとうございました!今回は走ってばかりいたので写真は少なめです。


参加者のTさんによる写真ギャラリーはコチラ、82さんのビデオはコチラ!


2012/01/13

HighRoller2 インプレ1回目


ということで前回の記事を書いた後、一本だけですが走ってきました。コンディションはドライ。夜に出来た霜が昼に溶けることもあるこの時期ですが、今日走った場所はどこもドライでした。トレイルの構成としては次のような感じです。
  1. 10分の舗装路の上り。インナー×24t前後でクルクル回すのがちょうど良い斜度。
  2. その後、粘土質の急な路面(写真1)を10分程上る。ここではインナー×ローでちょうど良い程きつい斜度で、あえて木の根が露出していたり落ち葉や砂利が積もった場所を走りじっくりタイヤにトラクションをかけ、登坂性能を試しました。
  3. 下りに突入。まず最初にややきつめの下りでリアブレーキのみで下り、どこまで食いつくのか検証。
  4. 次にスピードを乗せ、岩や木の根の多い荒れた路面を走りました。ここでも意地悪に振動を確かめるべく、普段は通らないようなラインを敢えて走ってみました(写真2〜4)。またオフキャンバーでかつ斜めに生えている木の根をゆっくり通行してみました。(写真5、ビデオ)ちなみに普段走らないラインとは、飛び越したり、スムースな路面が他にある箇所を言います。
  5. 上り返しは、砂利が浮き、木の根が露出していたのでインナー×ローでここでも登坂性能を試しました。(ビデオ)
と、今日試せたのはここまでです。もっと倒し込んだりもしてみたかったのですが、そのような箇所が無いトレイルでしたので、こちらは今週末のとある専用コースで開かれるイベントで存分に試してきます。

条件として、自転車はハードテール、空気圧は2.0気圧、チューブはやや厚めのもの、です。それではまず(1)から。DHタイヤの舗装路の上り性能を評価するのは製品本来の目的からは逸れますが、できるだけ多くの項目を示す事で、その情報を求めているライダーがいるかもしれないので。センターのノブはやや離れて配置されていますが、舗装路ではガタゴトと振動が来る事は無く、転がりは軽めですが、どこかまったりとしているところがあるのはやはり重さからくるのでしょう。60aと固いコンパウンドなのでノブが路面にまとわりつく感じはありません。

(2)センターノブが路面の隙間に入り込み、踏み込んだ分だけぐいぐいと食いついていきます。固めのノブも弾かれて滑る事はありませんでした。あえて砂利、落ち葉、枝の積もった路面を走りましたが、それらに乗り上げてスピンすることはありませんでした。ドライの登坂性能は高いですが、ウェットなコンディションで試すのが楽しみです。

写真1

(3)ブレーキ性能は前作から定評ある通り、しっかり食いついて減速できる印象を受けました。試したのは砂利の浮いたドライできつめの下りです。ロックさせる手前のブレーキングで下りました。ノブの低いタイヤでは終始滑りっ放しの斜度でしょう。こちらはもっとスピードの乗る所でも検証する必要があります。「トレイルではノブの低いタイヤで走りましょう」とそこかしこで言われていますが、ブレーキをロックさせないぎりぎりのところでコントロールできる技術がライダーに無いと、ノブの低いタイヤではブレーキ限界が低くてロックしやすいので地面を引っ掻いてしまいます。ブレーキを握り込み、トレイルの上から下まで後輪をロックさせて長い筋を書くライダーをよく見ますので。これでは逆効果ですね。

(4)5cmほど浮き出た木の根の上をわざと走ってみましたが、不快な突き上げ(跳ね返り)はなく、1インチ程度のリアサスがついているような感じがしました。ちゃんと足首を使って荒れた路面でリアタイヤを地面に押し付けて走ってやるとこの効果が体験できます。

写真2

写真3 道の真ん中を走行

写真4 写真奥側の木の根の上を走行

写真5 木の根の真ん中を通行


ビデオ前半は写真5のセクションです。あえて低速で斜めに生えた根っこの上を走ってみました。ここでは空気圧を低めに設定したおかげか、サイドのノブが根っこに食いつき、滑らず通過できました。

(5)キツく、砂利の浮いた上り返しです。ビデオ後半ですが、助走を付ける事無く上り始め、ここでも木の根が露出したラインをあえて通ってみました。上の方に行くと路面状況が掴みにくいですが、バイクの挙動を見てもらえるとどれだけ荒れているかが分かると思います。ちゃんとサドルの前に座り、トラクションを細かくコントロールする事でスリップする事無く段差を乗り越えられます。どんなにハイグリップなタイヤでも、このような技術が無いとスリップは起こします。これはライダー側の問題で、タイヤの問題ではありません。

最後にタイヤの形状、見た目についてです。写真の通り、幅は2.5のMinion DHFより若干細いですが、高さは目視では変わりませんでした。ということはクッション性に優れている事になります。形状ですが、平らなMinionに比べ、やや丸みがあります。Ardent2.4よりかは平らですので、この2つの中間といったところでしょうか。ちなみに現在、リアホイールはXC用のスペアを使用していて、当然リム幅はフロントリムと比べ細いです。こちらは本来のリアホイールを組み直した時に再度確認します。

上がMinion DHF 2.5、下がHigh Roller2 2.4

ドライブトレイン側にはブランドとモデルのロゴが入る

ブレーキ側はブランドロゴのみ

30分にも満たないライドで結論は出せませんので、次回を楽しみにしていてください。明日はローカルトレイルを、明後日はバームやジャンプのあるコースを走る予定です。

タイヤインプレの前に

インプレをする前に、そもそもインプレってどういうことなのか考えてみました。インプレッションの略なので、簡単に言えばある製品の感想ということになります。良い、悪いを表す場ですね。雑誌では必ず記事としてありますよね。でもそのインプレをする本人がどういうライディングを得意とし、または頻繁に行い、そもそもその製品に何を求めているのかが記されていない事がほとんどです。僕が仮にトップレベルのXCやDHレーサーなら、もちろんレースでの有用性を問う事になる訳ですが、僕の活動はフリーライドやトレイルライドという、時間との戦いではなくむしろ楽しみを追求するカテゴリーなので全ての人に納得してもらうには無理があります。ですので尚更、自身がどういうライディングスタイルを行うかを表した上でその製品の善し悪しを評価する必要が出てくると思います。XCレースで高評価のタイヤもDHレースでは使いたいとは思いませんよね?でも、もしそれが激しいトレイルライドにも耐え得るタイヤだったらDHでも使ってみようかなという事になりますから。ということで、僕のタイヤに求める条件を記してみることにします。
  1. パンクしない
  2. 荒れたトレイル/DHコースを下る(木の根や尖った岩等が多く存在)
  3. テクニカル(段差が多い、急な)トレイルを上る
  4. 自走で1〜2時間上る事もある(舗装、未舗装問わず)
  5. トレイルごとにタイヤを変えるのではなく、そのタイヤの特性を熟知した上で場所/天候に関わらず使い続けたい
(1)ここでのパンクとは、リム打ち(スネークバイト)ということにさせてもらいます。マキシスのDHタイヤをウィスラーで3シーズン使いましたが、パンクはゼロでした。正確には1度ありましたが、その時は5m程のドロップで後輪がランディングに届かずリムが変形。スポークがチューブに突き刺さってパンクしてしまったのでこれは除外させてもらいます。とにかくパンクは嫌。しないようにライン取りを心がけるのはもちろんですが、パンクしにくいDH仕様のタイヤがベストとなります。
(2)尖った岩や剥き出た木の根が多く存在する、いわばDHコースと考えてください。タイヤサイドがカットされ得るほど荒れたトレイルです。グリップ力を稼ぐため、低圧にするのでリム打ちも頻繁に発生します。
(3)木の根等の段差や急斜面を上る時のグリップ力が重要になってきます。特に日本(関東)は踏み固められた粘土質なので滑りやすいです。
(4)下る為ならどこでも上ります。このようなスタイルのライダーもいると思いますので、あえてDHタイヤでも舗装路の使用感も述べたいと思います。
(5)中には1台のバイクでどこでも走りたいというライダーもいるはずです。何より自分がその一人ですから。滑りやすい路面を苦手とするタイヤなら、乗り手側がトラクションをコントロールするといった具合です。


このように、できるだけ多くの項目を挙げてテストする方が、より多くのライダーにその製品の特徴を知ってもらえる事になります。これに加え、テスト時の天候、トレイルのコンディションや地質も必要事項となってきます。最後となりましたが、今期よりサポートして頂ける事になったIntertec様よりMaxxis High Roller2、2.4インチ、60aコンパウンドをテストします。では、結果をお楽しみに〜!(1度ではなく、地質、コンディションの異なるトレイルを走った際には随時インプレ結果をアップしていきます)


2012/01/03

Curtisプレゼンツ2012ニューイヤーカップ

思わず寝正月を実行したくなるほど風の強い一日となりましたが、ナカザワジムさんが管理されているショートトラックにてニューイヤーカップが行われたので遊びにいってきました。同じ場所で開かれたチャリティーライドでは3位でしたが、今回は果たしてどこまで行けるのか?人数は前回を上回る50人超でした。15〜20秒程の長さのコースにそれだけの人が集まった訳ですから、当然、大渋滞。終いにはスタートを待つ列がコース内まで伸びていました。寒くて風の強い正月だっていうのに、皆さん好きですね〜。XCやDHのエリートもちらほらいて、気の抜けないレースが予想されます。




レースは予選1本、決勝2本で良いタイムを選ぶ形式。変速せずに漕げるだけ漕ぐ方法で挑み、予選1位通過!決勝1本目。SPDが外れるというトラブルもありましたが、がむしゃらに漕いで予選と同タイム。そして決勝2本目。こちらは前よりスムースに、そして漕ぎを入れられたのでタイム短縮に成功。優勝できました!レースで優勝は始めてです。新年早々、なんと景気の良いことでしょう。これにうまくあやかって、今年を乗り切っていけたらと思います。素敵なお手製メダルまで頂いて、とても楽し時間を過ごせました。計測や運営をしてくださったボランティアの皆さん、熱くて面白いレースを見せてくれた参加者の皆さん、そして全員をまとめてくださったナカザワさん、どうもありがとうございました!