2009/12/06

総括

さて、久々のブログ更新で勢いをつけて、今シーズンの総括もいっちゃいましょうかね。

4月終わりにウィスラーへ引っ越して、約8ヶ月が経ちました。この長くて短い240日間で100日近く自転車に乗ったと思います。それもMTBの聖地とされるここでのライドは、非常に濃い内容でした。去年は山から離れた場所に住んでいて、卒論で忙しいと言い訳をつけて、山で走ったのは5回程度。その頃から比べると、飛躍しすぎですね。そんな体力ゼロの自分がこちらに来て、15年近く継続して自転車にのっているライダー達にいきなり着いていけるわけも無く、始めの頃は常に置いてけぼりでした。正確には今でもですが…(笑)それでも継続は力なりという言葉通り、日々乗ることで確実なレベルアップが出来ました。こちらに来る前から下りはそこそこ自信があったのですが、その当時の自分と今の自分の走りを比べたら月とすっぽんでしょう。それもこれも、こちらでの世界トップレベルのトレイルとライダー達のおかげです。体力は結果的に少ししかつきませんでしたが、というか今はもう既に下降気味ですが、様々なセクションに対する適応力は上がりました。ロードギャップ等はまだ未体験ですが、それでも徐々にドロップやジャンプの大きさを上げていくことで、いつの間にか「おっ、もしかしたらいけるかも…」なんて思えるほどに。この経験はきっと来シーズンに活かされるはずです。この夏はバイクパークばっかりでしたが、パンプトラックやダートジャンプなど、ウィスラーには他にも走れるところがあるのを忘れていました。今思うともったいなかったなぁ。

こちらのトレイルの質の高さは、全て質の高いライダーがいるからの話。1500人以上のメンバーを誇る自転車コミュニティー、毎回200人を超えるライダーが集まるローカルXCレース、100日・1000本以上のランをこなすバイクパークローカル達。冬のスキーリゾートとしてのほうがまだ名高いウィスラーですが、夏のウィスラーが逆転するのも時間の問題かもしれません。そんなライダー達に常に揉まれていることで、色々と勉強させてもらいました。自分にとって一番大きかったのは、やはり走りの面です。彼らの走るラインは僕の観念から完全に外れていて、想像力の足りなさを実感しました。今ではそれを常に持つことで、少しは独創的なラインを描けるようになったと思います。
また、彼らの走りのスタイルの広さにも驚かされました。こちらでは基本的にXCライダー、DHライダーという人たちは存在しません。いても、ほんのごく僅かです。もちろん、バイクパークお目当てに世界中から集まるライダー達のほとんどは完全なDHライダーかもしれませんが、ローカルライダーは違います。僕も参加した、7月初めに行われた4日間のステージレース、The Fourjacks。XCとDHがうまく混ぜ合わされたレースでしたが、リザルトを見てびっくり、XCレースのトップ20には毎日バイクパークで顔を見るライダー達が名を連ならせ、DHレースではもちろんそんな彼らがトップを独占し、その中にローカルXCレースでトップを走るライダーの名前がちらほら。つまり、XC, DHライダーとしてではなく、こちらの人間はマウンテンバイカーとして速いのです。これは体力そしてテクニック的に優れている証拠、どちらかが偏っていたらこんなことは起こりません。いくらテクニックがあってもDHは体力が無いと速くなれないし、上りが速くてもXCは下りが上手くないと勝てないのです。こういった走りのスタイルにとらわれない、マウンテンバイカーとしての真の姿に感動しました。

日本に帰ったら、全く違う環境の中で走ることになりますが、それはそれで楽しみにしています。そしてその中でどのように環境を変えていこうか、今考えているところです。まず走るトレイルは確実ですね。これがないと自転車どうこう以前の問題ですから。そのトレイルすら自由に作れない日本。さてどうしようか?色々なところでトレイルメンテナンスの話を耳にしますが、これは少しずつマウンテンバイクというスポーツが認知されてきているからだと思っています。ただ、自分が疑問に思ったのは、メンテナンスされたトレイル=トレイルはスムースなほうが良い、という考えがあること。これはただ自分の勘違いかもしれませんが、バイクの走破性能が上がっているのに、好まれるトレイルはスムースなもの?なんだか矛盾しているように感じました。もちろん土地の所有者との兼ね合いもあると思いますが…。やっぱりMTBならでこぼこ道はしってナンボだと思います。

僕は自転車と乗り手の割合では、乗り手がほとんどを占めると思っています。もちろんバイクの性能は大事ですが、今の時代、バイクの性能なんてどれも良くて昔ほどの大きな差はないはず。そしてこのバイクの性能を引き出すのも全部乗り手次第です。こういうことを言うのも、大勢の日本の方にこちらでのMTBライフを体験してもらいたいからこそ。僕が体験したことは日本で出来る限りお伝えするつもりですが、たった1人に人間の経験です、それには限界というものがあります。1人の経験談と100人のではどちらが信憑性が高いでしょうか?そしてその100人の中にあなたの経験も含まれているとしたら?そんな簡単に旅行なんか行けないという声が上がるのも当然でしょうが、是非検討してみてください。


辻さんに撮っていただいたビデオも現時点での再生回数は21000回を超えました。世界中のMTBフォーラムで取り上げられました。今まで地道にやってきたことが一つになり、そしてそれを配信することが出来たのは嬉しい限りです。

2 件のコメント:

  1. こんにちは~ ご無沙汰しています。
    カッコよくて、速くなったね~!
    こっちに帰ってきた際には、いろいろと教えて下さ~い。
    それでは 気をつけて。

    日本のシーンも面白くしていきたいね!

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  2. >ナカザワさん

    お久しぶりです。
    もうこっちは雪に埋もれているので、今が最高な日本がうらやましいです!
    是非日本に戻ったときは走りに行きましょうね!楽しみにしています。

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